
人間が誕生してから1歳を迎えるまでを「乳児期」といい、その後小学校就学の始期に達するまでの時期を「幼児期」と呼んでいます。
幼児期は、人間の一生においてはほんの短い時間です。しかし、幼児期は
食事・睡眠・排泄など、基本的な生活習慣を身につける
読み・書き・計算などの基礎知識を学ぶ
まわりの人たちと調和できるなど、よりよい人格形成をする
ための大切な時期です。
人間は、まわりの環境から学ぶことによって、人間になるのです。そこが動物とは根本的に違う点です。
「早期教育」ということばを耳にするようになって、約半世紀になります。
早期教育とは、文字どおり子どもの教育を一般レベルより早く開始する教育のことです。そこには、子どもの意志ではなく、両親をはじめとする保護者や国家など「大人の都合」によるものです。
日本における早期教育は、戦後、資本主義社会時代の開幕による「万人平等能力主義」が大きく影響しています。
つまり、生まれてからの環境が子どもの能力伸長に大きくかかわるというという考えです。
戦後のベビーブーム。
その世代の親たちは、自分の子どもの将来に大きな夢をいだくようになり、「受験戦争」が始まります。
音楽教室をはじめとする「おけいこごと」の教室が人気になったのも戦後です。
そして、ベビーブーム時代の子どもたちが親になる時代は、「バブル経済全盛期」で、さらに「お受験ブーム」が加熱します。
その背景には、学歴重視社会や、教育産業の存在があります。