
幼児を取り巻く環境において「早期教育」ということばを耳にすることも少なくありません。
なぜなら、幼児期は一生の基礎をつくる大切な時期だからです。
新生児の脳重量は約400gですが、6カ月後には約800gに、そして、6歳児では成人とほぼ同じ大きさの1,200gになるといわれています。
また、人間の脳細胞の数は2歳までに60%、6歳までに90%が形成されるという説もあります。
これら2つの説からも、幼児期は脳を形成する大変重要な時期になることがわかります。
さらに、人間の脳には「左脳」と「右脳」があり、
左脳は、数学的知性、論理的概念、言語能力など
右脳は、瞬間暗記・芸術・空間認識・直感的な思考など
それぞれの役割分担があります。
人間は、持って生まれた先天的な能力よりも、むしろ生まれてから学習することにより得ることが大きいことにも注目されています。
その一例として言語の習得があります。
子どもは、自分の生まれたところの言語を無意識のうちに習得します。生まれたときから外国で生活している子どもは、その国のことばを抵抗なく取得します。
しかも、長く生きてきた親たちよりも上手なのです。
その例からも、人間の能力が効果的に伸びる時期があることがわかります。
この時期のことを「臨界期」といいます。
人間の脳は3歳ごろまでに受ける刺激が重要で、しかも年齢が小さいほどその影響力が大きいといわれています。
これらのことから、幼児教育、しかも早期教育の過熱ブームにも納得できます。